
外壁塗装を行うと、塗料の匂いの強さなどの影響により体調を崩してしまう人も少なくありません。とくに赤ちゃんに対しては、塗料に含まれる有機溶剤が健康被害を及ぼしてしまうリスクが高いです。そこで本記事では、外壁塗装が赤ちゃんに与える影響やその対策について詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。
赤ちゃんがいる家庭は外壁塗装を控えるべき?
赤ちゃんがいる家庭にとって、外壁塗装を行う際の安全性や影響は気になるポイントです。特に、塗装中の臭いが赤ちゃんに悪影響を及ぼすのではないかという懸念から「塗装を延期すべきか」という疑問があがりやすいです。
しかし実際には、外壁塗装の作業工程の中で臭いが発生するのは一部に限られており、足場の組み立て、外壁の洗浄、養生作業など、臭いがほとんどない工程の方が多くを占めています。そのため、塗装作業全体を避ける必要はなく、工程の順序や内容を理解することが重要です。
とくに健康面で問題となるのは、塗料に含まれるシンナーなどの有機溶剤です。これらは強い臭いを伴うだけでなく、赤ちゃんや小さな子どもに対して健康被害を引き起こす可能性があります。
そのため、塗装作業中は赤ちゃんを塗装現場から離れた場所に避難させることが推奨されます。具体的には、塗装作業が行われる時間帯だけ外出したり、安全な屋内空間に移動させることで、揮発性化学物質による影響を回避できます。
要するに、赤ちゃんがいるからといって外壁塗装自体を延期する必要はありません。しかし、塗装工程が始まった際には適切な安全対策を講じることが大切です。
臭いのある塗料を扱う期間だけ一時的に赤ちゃんを別の場所に移すことで、健康リスクを避けつつ、予定通りの塗装作業を進めることが可能です。家庭全体の安全を考慮しつつ、作業日程や工程を事前に把握しておくことが、赤ちゃんがいる家庭での外壁塗装を安心して行うポイントとなります。
有機溶剤が赤ちゃんに与える影響
有機溶剤は、その化学的特性上、人体への影響が少なくない物質として知られています。とくに赤ちゃんに対しては注意が必要です。
有機溶剤には中枢神経を麻痺させる作用があり、大人であれば短時間の暴露でも症状が軽く済む場合がありますが、赤ちゃんの場合は体重や発達段階の影響で長時間吸引すると健康被害が生じるリスクが高まります。このため、有機溶剤を扱う作業に関しては、労働安全衛生上の規則が定められているのです。
たとえば「有機溶剤中毒予防規則」では、屋内での使用時には有機溶剤作業主任者の配置が義務付けられ、作業環境の換気方法や作業手順も詳細に規定されています。これらの規則は、作業者や周囲の人々の健康被害を未然に防ぐために設けられたものです。
一方、外壁塗装は基本的に屋外で行われる作業であるため、上記の規則の適用外となります。しかし、それでも有機溶剤が人体に与える影響は変わらず存在するため、赤ちゃんを含む家族が近くにいる場合は特別な配慮が必要です。
具体的には、塗装作業中は赤ちゃんを塗装現場から離れた場所に移す、風向きや距離を考慮して安全な場所で過ごさせるといった工夫が重要です。また、ガソリンのように揮発性有機化合物を含む物質も同様のリスクがあるため、赤ちゃん連れでガソリンスタンドに行く場合も注意が求められます。
外壁塗装が赤ちゃんへの影響を出さないための対策
赤ちゃんがいる家庭で外壁塗装を行う際、有機溶剤による健康リスクを最小限に抑えるための具体的な対策がいくつか提案されています。
水性塗料の使用
まず最も基本的な方法として、水性塗料の使用が挙げられます。油性塗料では、塗料を薄めるためにシンナーなどの有機溶剤が使用されますが、水性塗料は希釈材として水を用いるため、有機溶剤の中毒作用はありません。
臭いも抑えられるため、赤ちゃんや家族への健康リスクを大幅に低減できます。耐久性の面では従来、油性塗料に軍配が上がっていましたが、近年の塗料メーカーの技術進歩により、水性塗料の性能も向上しており、住宅密集地などでは近隣への配慮もあって水性塗料が選ばれる傾向が強まっています。
塗装期間中は赤ちゃんを外出させる
次に、実際の塗装工程中は赤ちゃんを外出させることも有効です。有機溶剤を使用する塗装工程は、下塗り、中塗り、上塗りの三段階で最低でも3日間かかりますが、揮発性が高いため、塗ったそばから臭いは消えて塗膜が形成されます。
そのため、臭いが強く感じられる時間は意外に短く、塗装が日中に行われることも考慮すると、赤ちゃんをその間だけ外出させることでリスクを大幅に減らせます。
塗装後の換気を徹底する
さらに、塗装後の換気も重要です。日中に塗った塗料は乾燥と共に臭いが大気中に拡散するため、夕方以降は臭いはほとんど残りません。
しかし、塗装中や塗装直後に家に入る場合には、換気扇を回して屋内の空気を入れ替えることで、残留する臭いを排出し、室内環境を安全に保つことができます。
まとめ
赤ちゃんがいる家庭でも、外壁塗装自体を延期する必要はありませんが、有機溶剤による健康リスクには注意が必要です。とくに赤ちゃんは体重や発達段階の影響で長時間の吸引による被害リスクが高いため、塗装中は安全な場所へ避難させることが推奨されます。対策としては、有機溶剤を含まない水性塗料の使用、塗装期間中の外出、そして塗装後の換気を徹底することが効果的です。これらを組み合わせることで、臭いや有害成分による影響を最小限に抑え、安全に外壁塗装を進めることができます。安全対策をしっかり講じれば、赤ちゃんがいる家庭でも安心して工事を行うことが可能です。