ワーキングジョイントとは?2面接着と3面接着は何が違う?

公開日:2023/07/21 最終更新日:2024/05/30

家の顔ともいえる外壁は色や材質などで大きく雰囲気が変わります。家を建てるなら室内の設備だけでなく、外壁にもこだわりたいところです。外壁は雨や風、紫外線にさらされるため経年劣化していくので、定期的な塗り直しやシーリングのやり直しなどが必要です。今回はワーキングジョイントについてお話しします。

ワーキングジョイントとは何か?

ワーキングジョイントとは何か知っていますか?どんなものか知ることで外壁塗装について詳しく理解できるようになります。

シーリングの役割

外壁がボード、パネルタイプの場合、目地やすき間を埋めるためにシーリングが使われます。シーリング、またはコーキングと呼ばれる液体を充填していき、すき間をしっかり埋めることで防水性、気密性を高めます。

外壁だけでなく、窓枠やガラスサッシ、配管の周りなどのすき間を埋めるためにも使われているので、見たことがある方も多いかと思います。家の中でも使われており、お風呂の壁と浴槽のすき間、洗面台やキッチンのすき間などに防水性を高めるために使われています

お風呂でカビが生えてしまうゴムのような部分というとわかりやすいかもしれません。

ワーキングジョイントって何?

ワーキングジョイントは目地幅が大きく変化する目地のことです。家は湿度や温度などによって伸縮したり変形したりしています。目地が収縮するため、シーリング材は目地の収縮に合わせて接着しなければなりません。

もし、接着方法を間違ってしまうと、目地が収縮するのに合わせることができず、シーリング材に亀裂が入ってしまい防水性がなくなってしまう可能性があります。

目地幅の伸縮が少ない場合はノンワーキングジョイントといいます。

ワーキングジョイントとノンワーキングジョイントの違い

ジョイントには、ワーキングジョイントと、ノンワーキングジョイントの2種類があります。これらの違いは、大きく分けて3つあります。

ここからは、ワーキングジョイントとノンワーキングジョイントの3つの違いについて解説しますので、詳細をチェックしてみてくださいね。

①目地の伸縮幅の違い

まず1つ目の違いは、目地の伸縮幅(ムーブメント)の違いです。ワーキングジョイントと、ノンワーキングジョイントは、目地の動く幅が異なります。

ワーキングジョイントは目地の動く幅が広いのが特徴で、使用するシーリング材に備わっている性能を考慮しなければなりません。シーリング材選びに失敗すると、目地の伸縮に追いつかず、割れ目が生じやすくなります。この割れ目ができることにより、雨漏りが発生してしまうおそれがあるのです。

そもそも、ムーブメントが起こる原因は、湿度や温度の変化といったもの。湿度や温度が上がると、部材に含まれている水分が増えるため、部材が膨張します。反対に、温度や湿度が低ければ、部材は縮みやすくなる特性をもっています。

またムーブメントは、地震で部材が水平方向にズレる層間変位や、風によって部材に歪みが生じることもあります。

②接着方法の違い

2つ目に挙げられるのは、接着方法の違いです。使用するシーリング材の接着方法に違いがあり、ワーキングジョイントでは2面接着が使われています。

2面接着は、目地の下部にはシーリング材を接着せずに、外壁同士のみを接着する方法です。このような方法で接着をすると、外壁の伸縮に合わせてシーリング材も伸縮します。

一方で、ノンワーキングジョイントでは、3面接着を取り入れています。3面接着は、下部までシーリング材で接着する方法です。

下部まで接着することで、防水性が高まり、雨漏りもしにくくなるでしょう。

③該当箇所の違い

そして3つ目は、目地の該当箇所です。

ワーキングジョイントの該当箇所は、目地の伸縮幅が大きい場所です。たとえば、サンディングの目地やALCパネル、ガラスと建具枠のすき間、金属部材同士のつなぎ目の部分といった箇所が挙げられるでしょう。

反対にノンワーキングジョイントは、目地の伸縮幅が少ない箇所が該当します。たとえば、コンクリートの打ち継ぎ目地や、鉄筋コンクリート造外壁の建具枠まわり、ヒビ割れ誘発目地などが挙げられるでしょう。

このように、ワーキングジョイントと、ノンワーキングジョイントにはそれぞれ違いがあります。

それぞれの違いを理解し、適切な方法で施工をすることを重視しましょう。

2面接着のメリット・デメリット

2面接着は下部が接着しないようシーリングされています。2面で接着することによりどんな利点や欠点があるのでしょうか。

2面接着とは

2面接着はシーリング材の伸縮性を活かすため2か所接着させます。左右の2か所を接着することで下部は接着しないようにします。

もし、下部も接着してしまうと外壁の揺れに対応できずシーリングが割れてしまうため、2面と3面を使い分けなければなりません。

2面接着の場合はバックアップ剤、ボンドブレーカーなどで3面接着にならないように防ぎます。

2面接着の特徴

2面接着の利点は動きがある目地に対応しています。外壁が湿度や温度で伸縮する、地震などで揺れるなどといったことがあっても、建物の動きに追従することでシーリングが割れたり剥がれたりといった可能性が低くなります

木造の建物の場合、外壁は2面接着が基本となっています。欠点としては下部が接着されていないため雨水が入りこむと雨漏りしてしまう可能性があるということです。

また、伸縮が強い夏や冬には施工が向いていないので部材の伸縮が少ない春、秋に施工するのがよいでしょう。

3面接着のメリット・デメリット

3面接着は左右に加え下部もシーリングされています。3面で接着することによりどんな利点、欠点があるのでしょうか。

3面接着とは

3面接着は左右だけでなく下部の目地底までシーリング材で接着してしまいます。2面接着はワーキングジョイントのところに使用できますが、3面接着の場合ノーワーキングジョイントといって、目地の幅の動きが少ない場所への使用しかできません

そのため外壁塗装やシーリングが劣化してきて塗り直しする場合は、場所に合った施工をすることが重要です。

3面接着の特徴

3面接着はしっかり接着するので防水性が高いという利点があります。雨水が侵入しにくいので雨漏りが起こる可能性が低くなります。

もし、3面接着をワーキングジョイント部分に使用してしまうと、伸縮にシーリング剤が耐えられず割れたり剥がれたりしてしまうでしょう。3面接着が可能な場所は目地幅の伸縮が少ない場所に限られるという欠点があります。

使い分けが必要

2面接着は構造上よく動く目地の部分に使います。たとえば木造住宅、サイディングボードといった部分になります。3面接着は動きが小さい目地の部分にしか使えません。

たとえば窓サッシのまわりです。外壁が劣化してきた際には塗装やシーリングのし直しを依頼することになりますが、しっかり施工してくれる業者を選びましょう。外壁塗装は色の塗り直しという役割だけでなく防水、防汚、耐久性の向上といった役割もあります。

シーリング材も外壁と同じく、紫外線や雨風で劣化していくのでしっかり補修作業が必要です。

まとめ

家の外壁は住んでいるうちに色あせたりツヤがなくなったりと劣化していきます。そのため、ある程度年数がたったら外壁のリフォームが必要になります。外壁と外壁のすき間を埋めるシーリング剤もいっしょに劣化していくので、劣化が激しくなる前に外壁の再塗装、シーリングの補修などのメンテナンスが必要です。シーリング材は場所にとって2面接着するか3面接着するかが異なります。もし、2面接着するべき場所に3面接着をしてしまうと、伸縮に追従できないため割れたり剥がれたりする可能性が高くなります。外壁のリフォームを依頼する場合は、しっかりシーリング材を使い分けられる業者に依頼しましょう。

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