フッ素といえば、フライパンの表面加工などで有名な素材です。実はフッ素は、外壁塗装の塗料としても使われています。非常に優秀であることから、最近はよく外壁塗装に使われる機会が増えてきました。では、フッ素系塗料とはどんなものでしょうか。今回は、フッ素系塗料について詳しく紹介します。
外壁塗装におけるフッ素系塗料とは
外壁塗装におけるフッ素系塗料とは、どんな塗料なのでしょうか?こちらで詳しく紹介します。
フッ素系塗料とは、フッ素樹脂を主成分にした塗料のことですフッ素の原料は、ホタル石という希少な天然石が使われています。ホタル石の成分は、フッ化カルシウム(CaF2)です。
フッ素系塗料は、主成分のフッ素以外に、ポリウレタン樹脂・溶剤・炭素などで構成されています。
外壁塗装にフッ素系塗料がおすすめの方とは?
外壁塗装にフッ素系塗料がおすすめなのは次の方たちです。まず、光沢のある仕上がりにしたい方におすすめです。フッ素系塗料を塗ると、外壁に光沢と艶がでて、まるで新築のように美しく仕上がります。
つぎに、何度も外壁塗装をやりたくない方にも、外壁塗装にフッ素系塗料はおすすめです。フッ素系塗料は、一般的な塗料よりも長くもってくれることから、長いスパンで外壁塗装をする必要がありません。
そして、なるべく普段のお手入れをやりたくない方にも、外壁塗装にフッ素系塗料はおすすめです。フッ素系塗料は防汚性が高いことから、外壁が汚れにくい効果があり普段のお手入れをする必要がなくなります。
フッ素系塗料のメリット・デメリット
フッ素系塗料には、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?こちらで詳しく紹介します。
耐用年数が長い
フッ素系塗料の耐用年数は約15〜20年程度です。実はフッ素系塗料は、一般的な外壁塗装の塗料の中で、ダントツに長い耐用年数になります。しかも大手メーカーが製造しており、耐用年数に関する実績もあります。
ちなみに他の外壁塗装の塗料の中には、耐用年数が約25〜30年程度のものもありますが、こちらはまだ発売から30年経っていないのでまだ実績がありません。
藻やカビがつきにくい
フッ素系塗料は、他の塗料に比べて防藻性、防カビ性が高いという性質があります。そのため外壁につきがちな「藻」や「カビ」の付着を抑えることができます。北側で太陽が当たらない場所にフッ素系塗料を使うと効果抜群です。
もし、日当たりが悪い場所の外壁が、藻やカビの付着がひどい時にはフッ素系塗料をおすすめします。
価格が高い
フッ素系塗料は、他の塗料に比べて価格が高い塗料です。外壁塗装の塗料で人気があるシリコン塗料に比べて、約1.6倍もかかります。
具体的にシリコン塗料1㎡当たり1,800円程度とすると、フッ素系塗料は1㎡当たり3,000円程度かかります。そのためある程度外壁塗装にかけるお金に余裕がないと、気軽には使えません。
ただしフッ素系塗料には、価格が高くてもメリットの方が大きいので、十分デメリットをカバーすることが可能です。
取り扱いが難しい塗料である
フッ素系塗料を使う時には、さまざまな注意点があります。そのため一部の業者では対応できないことがあります。
またフッ素系塗料は取り扱いが難しいことから、扱っている業者自体も少ない傾向にあります。よってフッ素系塗料を扱える塗装業者を探す時間と、手間もかかります。
もし外壁塗装にフッ素系塗料を使う時には、キャリアが長く、実績がある専門性の高い塗装業者を探して依頼することをおすすめします。
フッ素塗料とほかの塗料との違い
フッ素系塗料とほかの塗料とは、耐用年数はどれくらい違うのでしょうか?こちらで詳しく紹介します。
フッ素系塗料とほかの塗料の耐用年数の違いとは?
フッ素系塗料とほかの塗料の耐用年数の違いは、次の通りです。フッ素系塗料の耐用年数は約15〜20年程度です。もっとも外壁塗装で人気があるシリコン塗料の耐用年数は約10〜15年程度になります。
価格が安いアクリル塗料の耐用年数は約5〜7年程度です。利便性が高く、さまざまな素材に塗りやすいウレタン塗料の耐用年数は、約8〜10年程度になります。
汚れがつきにくく高性能な塗料であるラジカル塗料の耐用年数は、約12〜16年程度です。
以上の点から、フッ素系塗料はほかの塗料に比べて、耐用年数が圧倒的に長いということがわかります。
まとめ
今回は、フッ素系塗料について紹介しました。今回のポイントをまとめると、フッ素系塗料とはフッ素樹脂を主成分にした塗料のことです。特徴は耐用年数が長く、1度塗装をすると約15〜20年程度もってくれることです。そのためできるだけ何度も塗装をしたくない方にはフッ素系塗料はおすすめします。ただし取り扱う業者が少ないことから、業者探しには時間と手間がかかることが予想されます。