
外壁塗装における塗料には、様々な種類があります。その中でも、ウレタンとシリコンは多く使用されています。両者には一体どんな違いがあるのでしょうか。そこで本記事では、ウレタン塗料とシリコン塗料の特徴と、その比較を詳しく紹介します。本記事を参考に、自宅の外壁塗装に使う塗料を選定してください。
ウレタン塗料の特徴
ウレタン塗料は、ウレタン樹脂を主成分とする塗料です。
塗膜が柔らかく弾性があり、密着性に優れている点が特徴です。このため、木材や金属、プラスチックなどさまざまな素材に対応しています。住宅の外壁塗装やDIYプロジェクトなど、幅広い用途で使用可能です。また、比較的低価格でありながら一定の耐久性を持つのも特徴的です。
ウレタン塗料のメリット
ウレタン塗料の大きなメリットとしては、塗膜のひび割れが発生しにくい点と、扱いやすく汎用性が高い点が挙げられます。塗膜が柔軟であるため、素材の動きに追従しやすく、ひび割れのリスクを軽減可能です。
また、密着性が高いため、比較的簡単に美しい仕上がりを得られます。また、職人の技量による仕上がりの差が少なく、施工不良のリスクも低いとされています。
ウレタン塗料のデメリット
一方、ウレタン塗料にはデメリットもあります。
まず、紫外線の影響を受けやすいことから、耐用年数が短い点が挙げられます。日光に長時間さらされる部分は黄色く変色したり、光沢が失われたりします。近年では、変色しにくい改良型のウレタン塗料も登場していますが、外壁や屋根の塗装には依然として不安が残っているのが現状です。
シリコン塗料の特徴
シリコン塗料は、シリコン樹脂を主成分とする塗料で、耐久性や防汚性に優れている点が特徴です。
シリコン塗料はやや高価ですが、その分耐用年数が長く、コストパフォーマンスに優れています。そのため、近年では外壁塗装にシリコン塗料を選ぶ人が増えています。シリコン塗料は外観を長期間きれいに保つことが重要な場合に適しており、多くの住宅や商業施設で採用されています。
シリコン塗料のメリット
シリコン塗料のメリットとして、きれいな状態が長持ちする点がまず挙げられます。
シリコン塗料は高い防汚性を持ち、汚れがつきにくく、光沢の保持力にも優れています。そのため、紫外線の影響で変色や光沢の減少が起こりにくく、塗装面が長期間美しい状態を維持可能です。
また、コストパフォーマンスに優れている点も大きなメリットです。初期費用は高額ですが、一度の塗装で長持ちするため結果的にメンテナンス頻度が減り、長期的なコスト削減が期待できます。
シリコン塗料のデメリット
シリコン塗料にはデメリットもあります。
まず、ひび割れが発生しやすい点が挙げられます。シリコン塗料の塗膜は硬く、膨張や収縮に対応しにくいです。そのため、木材のように伸縮を繰り返す素材や、振動の多い場所に使用すると、ひび割れが発生しやすくなります。
次に、重ね塗りが難しい点です。シリコン塗料は密着性が低いため重ね塗りが難しく、とくに既存の塗膜が劣化している場合には剥がれやすくなります。最後に、素人には扱いが難しい点が挙げられます。密着性の低さや塗膜の硬さから、DIYでの使用には不向きです。
ウレタン・シリコンそれぞれの比較
外壁塗装を行う際に使用される、ウレタン塗料とシリコン塗料の費用、耐用年数、作業性の違いについて比較してみましょう。
どちらの塗料も広く使用されていますが、それぞれに異なる特徴があります。
費用面の比較
まずは、ウレタン塗料から紹介します。
費用相場は、約1,200〜2,200円/平方メートルです。ウレタン塗料に対して、シリコン塗料は約1,600〜3,000円/平方メートルと、ウレタン塗料よりもやや高額です。しかし、シリコン塗料はその高い耐久性により、長期的に見るとコストパフォーマンスに優れています。
外壁塗装にかかる費用には、塗料代金以外にも足場の設置費用や養生、下処理などが含まれるため、全体の費用を知るには専門業者への相談が必要です。
耐用年数の比較
次に、耐用年数の違いを見てみます。
ウレタン塗料の耐用年数は約5〜10年です。特に紫外線に弱く、劣化が進むと外壁の美観が損なわれる可能性があります。一方、シリコン塗料の耐用年数は約7〜15年と、ウレタン塗料よりも長持ちします。
シリコン塗料は紫外線に強く、耐久性に優れているため、外壁塗装に適した塗料として広く使用されているのです。
作業性の比較
最後に、作業性の違いについてです。
ウレタン塗料は密着性が高く弾性もあるため、作業性に優れています。このため、職人が扱いやすく、施工不良のリスクが低い塗料です。古くから多くの現場で使用されており、経験豊富な職人にとっても馴染みのある塗料です。
また、DIYで家具の塗装を行う場合でも、ウレタン塗料は良好な仕上がりを期待できます。一方で、シリコン塗料はウレタン塗料と比較すると扱いにくい塗料です。頻繁に撹拌する必要があり、手間がかかるため、素人には難しいと言われています。
さらに、密着性が低く撥水性が高いため、重ね塗りを行う際には適切な下処理が必須です。
まとめ
ウレタン塗料とシリコン塗料は外壁塗装で広く使用される塗料ですが、それぞれ異なる特徴を持っています。ウレタン塗料は弾性と密着性に優れ、比較的安価で扱いやすい一方、耐用年数が短く紫外線に弱い点がデメリットです。シリコン塗料は耐久性と防汚性に優れ、長期間美観を保つことができますが、費用が高く作業が難しいため専門業者に依頼するのが無難です。どちらを選ぶかは、予算やメンテナンス頻度を考慮し慎重に判断しましょう。